その肌トラブル、もう悩まない!ツボと食生活でゆらぎ肌改善
鍼灸師、香西美和です。
最近、「なんだか肌の調子がイマイチ・・・」って感じていませんか?
季節の変わり目やストレス、ホルモンバランスの変化などによって、一時的に肌の調子が不安定になる状態を「ゆらぎ肌」といいます。
普段は特にトラブルがない肌でも、突然乾燥・赤み・かゆみ・吹き出物・ごわつきなどが現れることが特徴です。
この時期に肌荒れが起こるのは、単なる外的刺激だけではなく、からだの内側のバランスの乱れも関係しているのかも。
でも大丈夫!
東洋医学では、自然のリズムと私たちのからだは深くつながっていると考えます。
今回はその一つ、五行を取り入れたツボ押しと食生活のヒントをご紹介します。
日々のセルフケアにプラスして、ゆらぎ肌に負けない美肌を目指しましょう。
ゆらぎ肌の主な原因
まずは、ゆらぎ肌を引き起こしやすい原因を確認しておきます。
- 季節の変化
温度や湿度が急に変わることで、肌のバリア機能が乱れやすい。 - ストレスや疲労
自律神経が乱れると、皮脂や水分のコントロールが上手くいかなくなる。 - ホルモンバランス
生理周期や更年期など、ホルモンの変動は肌状態にダイレクトに影響。 - 生活習慣の乱れ
睡眠不足や偏った食事も肌荒れの原因に。夜更かしや深夜のスナック菓子や要注意です。(自分に言い聞かせています)
「最近忙しくて、ついついコンビニごはんで済ませちゃった・・・」など心当たりがあれば、ちょっと意識を変えるだけで、肌トラブル改善の糸口になるかもしれませんね。
五行とゆらぎ肌の関係
前でも述べたように東洋医学では、私たちのからだや心、さらには肌の状態までも自然とつながっていると考えます。
自然には四季だけでなく、自然界のすべてのもの(万物)を「木・火・土・金・水」の5つの要素に分類し、それぞれが影響しあっているという考え方です。
- 木:春、新芽が勢いよく伸びるエネルギーと関係。ストレスやイライラ、睡眠不足などが肝の不調として表れやすい。
- 火:夏、熱や血流、活発なエネルギー。ほてりや赤みのトラブルと関係。
- 土:(長夏)消火器系、湿気や胃腸の調子を整える。消化不良や吹き出物につながる。
- 金:秋、乾燥と深いかかわり。肌の潤い不足が目立ちやすい。
- 水:冬、冷えやむくみ、腎機能がキーワード。肌のハリ、潤い不足と関係。
「五行?なんだか難しそう・・・」と思うかもしれませんが、自分の肌トラブルがどの要素とつながっていそうかをチェックしてみるだけでも面白いですよ!
自然のリズムを意識しながらセルフケアを取り入れてみましょう。
詳しくはこちらの五行解説記事をご参照ください。
ツボ押しでからだの内側を整える
では早速、それぞれの五行にかかわる代表的なツボをご紹介します。
指でぐっと押してみて「イタ気持ちいい」場所があれば、そのあたりが滞っているサインかも。
無理なく続けてみてくださいね。
- 木:太衝(たいしょう)<肝経>
○場所:足の甲、親指と人差し指の骨が交わるあたり。
○期待できる効果:ストレスをやわらげ、自律神経のバランスを調整。脂っぽい吹き出物が出やすい方にもおすすめ。
○押し方:親指で優しく押し、3~5秒でゆっくり離すをくりかえす。 - 火:神門(しんもん)<心経>
○場所:手首の横ジワ、小指側の腱付近にあるくぼみ。
○期待できる効果:緊張やイライラによるほてり、赤みをクールダウン。心が落ち着きやすくなる。
○押し方:軽く円を描くように指でなでる感じで大丈夫。深呼吸しながら行うとリラックス感が増します。 - 土:足三里(あしさんり)<胃経>
○場所:膝のお皿の外側下、指4本分したにあるくぼみ。
○期待できる効果:胃腸の働きを整え、全身の気力アップ。吹き出物が気になる方にも。
○押し方:親指でぐーっと圧をかけ、ゆっくり離すを数回繰り返します。 - 金:列缺(れっけつ)<肺経>
○場所:手首のシワから指2本分ほど上、親指側の骨の際。反対の親指で探してみると見つかりやすいです。
○期待できる効果:乾燥肌や肌のバリア機能低下にアプローチ。呼吸系が弱りやすいと感じる方にも。
○押し方:ゆっくりやさしく刺激。痛みを感じない程度に。 - 水:太谿(たいけい)<腎経>
○場所:内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。
○期待できる効果:冷えやむくみ対策、肌の潤いを保つサポート。
○:親指でゆっくり、じんわりと圧をかけてください。

お風呂上りや寝る前など、リラックスできるタイミングに1日1~2回押すのがおすすめです。
続けることでじわじわと効果を実感しやすくなります。
食生活&セルフケアで内側からサポート
ツボ押しはあくまでもサポート。肌を根本から整えるには、普段の食事や生活習慣も一緒に見直すのがベストです。
五行ごとにおすすめのポイントをご紹介します。
- 木:ストレスケアがテーマ
○食材:緑の葉もの野菜、セロリなど。柑橘類。
○セルフケア:好きな音楽を聴きながらリラックスタイムを設ける。軽いストレッチを行う。 - 火:熱を持ちやすいので鎮熱を意識する
○食材:トマト、キュウリなど涼性のあるもの。
○セルフケア:夜遅くまでスマホを見すぎない。入浴後はクールダウンしてから就寝する。 - 土:胃腸を整えて肌の土台作り
○食材:かぼちゃやサツマイモなどの根菜、味噌や納豆。
○セルフケア:腹八分目を意識。軽いウォーキングや腸もみマッサージなどで消化機能をサポート。 - 金:乾燥対策を徹底
○食材:大根、白菜、白い食材。梨などで潤い補給。
○セルフケア:加湿器の活用や保湿剤で物理的に乾燥をブロックさせる。 - 水:冷え対策、巡りアップ
○食材:黒豆や海藻。温かいスープやお茶で内側から温める。
○セルフケア:足首やお腹を冷やさないように意識。白湯を飲む習慣をつけるだけでも違ってきますよ。
「全部やらなきゃ!」と気合を入れすぎると、逆にストレスになる場合も。まずは自分の肌トラブルと一番関係のありそうなところから取り入れてみるのがおすすめです。
まずは1週間、試してみよう
ゆらぎ肌は、からだからの「ちょっと休みたい」「生活習慣を見直して」というサインかもしれません。
ツボ押しセルフケアや食事を見直す、といった日々の小さな積み重ねが、気づけば大きな肌改善につながると期待できます。
ツボ押しは1日1~2回を目安に。朝起きたときや夜寝る前などササっと3分でも続ける。
食生活は無理をせず、旬の食材を意識して、楽しみながら変えてみる。
もし「ちょっと肌が落ち着いてきたかも・・・」と感じたら、それはバランスが整いつつある合図。そんな時はお気に入りのスイーツを少しだけ食べるのもアリですね。(自分に甘い私です)
いかがでしたか?
ゆらぎ肌のケアは、外側だけのスキンケアでは限界があります。
東洋医学の視点で、ツボ押しと食生活を組み合わせることで、内側からじんわり整えるのがポイント。
毎日のちょっとした意識の積み重ねが、健やかで美しい肌への近道になります。
今の肌トラブルに効きそうなツボをみつけたら、ぜひ今日から試してみましょう。
もっと詳しくお知りになりたい人は当サロンの美容鍼灸トリートメントをどうぞ。あなたのゆらぎ肌、一緒に対策を考えます。
投稿者プロフィール

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香西美和(こにし みわ)
1970年1月生まれ、川崎市出身。はり師きゅう師となって15年目(2024年現在)。これまでに延べ6000人の美容と健康に携わる。バリ島でのトリートメント技術習得や、中国人医師のもとで学んだ東洋医学をもとに、独自の美容鍼灸メソッドを確立。2016年、脳血管の病気のために2年経営した店舗を閉店するも、「もう一花咲かせたい」と2024年に「salon fiora」として復活を遂げる。「美容鍼灸と花風水で、顔も運気も引き上げる」喜びを、自分と同年代の女性に広く実感してもらうことを願って活動中。
国家資格:はり師 きゅう師 2000年3月取得
その他:メノポーズカウンセラー、レイキティーチャー、バリニーズマッサージ、花風水、周易占い
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